書評

「アジャイルプラクティス」を読んだ

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マネージメントやチームビルディング系の本をちょこちょこ読んでいるうちにアジャイルにも興味が出てきたので購入。
著者の一人、Andy Huntはアジャイル宣言を発表した17人のうちの一人。
(アジャイル宣言のHP(http://agilemanifesto.org/iso/ja/manifesto.html)を見るとちゃんと名前がある)
あと、有名な「達人プログラマー」の著者でもある。(残念ながら積んでいて未読…)

本書は「アジャイルとは何か」という基本的なことが書かれているので、アジャイルについて何も知らなくても読める。「アジャイルプラクティス」というタイトルからも分かるように、開発現場で使える実践的な試みが詳細に書いてある。
何より構成がよくて、開発現場でよく起こるトピックス45個について4つの観点から書かれている。
間違ったアプローチや悪いと思いながらもやってしまいがちなことが「悪魔の囁き」、それに対するアジャイルなプラクティスが「天使の囁き」、プラクティスによってもたらされる自分の心境が「こんな気分」、現実的なプラクティスが「バランスが肝心」。

自分は特に「バランスが肝心」が好き。
現場で起こる”良くないこと”なんて誰も好きでやってなくて、色々な事情で仕方なくそうなっている場合が多いので、綺麗事に終始していないのが良い。

監訳者あとがきに以下の文章があって、アジャイルに対する理解がぐっと深まった。アジャイルの実装は(スクラムとかXPとか)いくつかあるけど、仮に開発手法としてウォーターフォールを採用していても心がけ次第でアジャイルな開発はできるというのは救いだと思う。

アジャイルな開発者たちが、アジャイルにチームで開発するからアジャイル開発
こうした本書の立場は「アジャイル(agile)」という単語が形容詞であることを考えれば納得できます

本書は読み物としても面白かった。特に自分が気に入ったのは以下のエピソード。「職務経歴書駆動設計」はかなりのパワーワードだと思う。

「このやり方が一番だって上司を説得したばかりなんだから、今さら横やりを入れないでくれる?」これは、「職務経歴書駆動設計」の典型だ。この技術を使うとかっこいいとか、プログラマのスキルを向上できるとかいった理由で技術を採用している。

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